Gryder Office Media
2018-07-12
この記事は2018-07-12に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
中小企業や小さなビジネスを行っている人ほど、HPやその他販促物などの制作物は、予算を組んでプロに制作を頼むなりして、しっかり制作するべきですよ、というお話です。
誤解を招きそうなので補足しますが、ここで言う『しっかり』とは、デザイン性やアート的に優れたものを高い予算をかけて作った方が良いという話ではありません。最低限、必要な基本をしっかりおさえたものを適正な価格で制作し使用する方が、ビジネスがうまくいく、というお話です。
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最近はワードプレスをはじめ、CMSが非常に使いやすくなりました。さらに、もっともっと簡単にHPを作れるサービスもどんどん出てきています。そして、チラシやパンフなどの紙物だって、もはや誰でも作れる時代になりました。素人の人でも簡単に形を作ることは可能になったのです。
そのため、予算をなかなか取り辛い中小企業や小さなビジネスを行っている人は、なるべくお金をかけたくないので、そのような便利サービスを低額または無料で使ったり、素人の人が制作をしたり、形だけとりあえず作るというパターンが多くなっていると思います。
背景としてはこんな所でしょうか。
一見良さそうに見えますが、これ、最初は良いかもしれませんが、思わぬ落とし穴があるんですよね。
当然と言えば当然な理由ではありますが…。
制作物が効果が出ない原因の、あくまで一つの例ですが、何を目的にしているかがズレていることがよくあります。
ドラクエで言うと、魔王を倒すことが目的なのではなく、魔王を倒すことは手段であり、あくまで目的は世界平和です。当たり前ですが、HPやチラシなどを作ることが目的なのではなく、制作というのは『集客をして売上をあげたい』などといった目的に対しての手段なわけです。ここがズレてしまうと、最終的に手に入れたい目的の達成確立に、大きな影響が出てしまいます。まぁプロでもここがわからない人が多いのも事実ですが、大切なことなんですよね。
そして、このような販促物などのお金(支出)は消費ではなく投資にあたりますので、例えば、相場が5万円の制作物を、形を作れる素人に1万円で頼めたら、一見ラッキーに見えますが、投資の観点から見れば、効果が出ない1万円なら捨てるのと同じなのでとてつもなく高いはずですし、ちゃんと作ってもし仮に10万円かかってしまったとしても、すごく効果が出る10万円なら安いわけです。
どういうことかと言うと、例えば、HPを例にしてお話します。
HPは、デザインなどユーザーの目に見える部分(ブラウザに表示されるデザイン部分)と、SEOとか、アクセス解析や分析、コンバージョン、導線、構成、ユーザビリティ、その他目に見えない部分も非常に重要になってきます。(ちょっと雑な言い方ですみません。)
で、何故重要かというと、HPは作って公開して終わりではなく、様々な統計を取ったりしてPDCAをまわしていき、より精度の高いものに『育てていく』ことで、さらに売上に結びつけていくものだからです。
この、育てるための基本設計が、最初の制作の時点である程度しっかりできているかというのは、非常に重要な項目になります。(素人の人でもそこまで考えて作れる人もいると思いますが、ちょっと専門的なのでなかなか難しいかと思います。)
この基本設計ができていない場合、様々な施策をするために、後付けでセッティングを行う必要が出てきてしまうため、場合によっては構造を変える必要があったり、あるいは大掛かりすぎてやりたい事が出来なかったり…。余計なお金が意外とかかってしまうことが多いのです。んで、結局リニューアルなんて事もよくあります。もったいないなぁと思ってしまいます。
お客さん側からの目線で考えるとわかりやすいのですが、最初は御社の商品・サービスをお客さんは知りません。そんなお客さんがはじめて目にする販促物が、HPだったりチラシだったりするわけです。
名の知れた誰でも知ってる大企業の商品・サービスだったら、会社の名前だけで信用性や良いイメージがありますし、露出度が高いので情報を仕入れることは比較的容易です。
しかし、どこの誰だかわからない中小企業の商品・サービスの場合、お客さんは、諸々を判断する材料が無いですし、情報も極端に少ないんです。
お客さんに選ばれない理由というのは、
などといった一般的な理由の他に、中小企業の場合は、
という理由も比較的多いのです。
商品・サービス自体が気になれば、お客さんは一生懸命、色々と判断しようとします。けれど、判断材料が、はじめて目にした販促物(HPだったりチラシだったり)くらいしか無いので、どうしてもそこから感じ取る印象が大きくなってしまいます。
つまり、HPやチラシの重要度というのは、中小企業の場合それしか無いので、ある意味大企業のそれよりウェイトがでかいのです。
なので、このように機会損失につながるので、中小企業ほど、制作物はしっかり作る方が良いわけです。
制作をするのに必要なスキルというのは3つあって、
多くのデザイン会社や制作会社は、上から順番に重要度が高く、アート的な技術やセンスといったデザイン性を重要視します。クライアントもまた、いざ作るとなると拘ってしまい、デザイン性アート性を重視しがちです。大企業なら分業できるのでそれでもOKですし、昔はそれで良かったんですよね。
けれど、物が売れない時代の今の中小企業では、ベクトルが変わり、重要度は下からの順番になります。マーケティングの知識や理解が一番重要になります。これをおさえられないと、レスポンス広告的なもの(※1)は作れないので、成果の出るものは作れません。(もちろん、デザイン性アート性もプロとしてのレベルをこえている必要がありますので、誤解なさらないようにしてください。総合的な力が求められるということですね。)
なので中小企業では、世界最高のデザインを作る必要は無いのですが、それなりの物を作る必要があるということになります。
(※1)以前、[クリエイティブ]チラシやHP制作で意識したい『イメージ広告』と『レスポンス広告』という記事を書いていたので、こちらも是非ご覧ください。
簡単にまとめると、
このような基本をおさえられていていることが絶対条件です。
そしてもし外注業者などを探して頼む時は、このようなことがわかっている会社を選ぶべきかと思います。制作だけとか、デザインだけとか、点でしか考えていない会社ではなく、ビジネス全体がわかる会社とパートナーになれば、御社のビジネスがうまくいく可能性が高くなるかと思います。
禁煙10ヶ月目。禁煙前と禁煙後で変わった事はあまりありません。
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