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2018-04-22
この記事は2018-04-22に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
三大心理学者にフロイト、ユング、アドラーがいますが、その中でアドラー心理学についてのお話です。
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まず最初に大切な前提として、アドラー心理学は、今(現在)の心理的問題は過去が原因ではなく、今(現在)の目的の為に過去に結びつけていると考えます。
例)昔、注射を打たれて痛い目にあった経験があるから医者にいくのが怖い。というようなトラウマ的なものではなく、医者に行きたくないから、過去の嫌な経験に結びつけて理由をつけている、と考えるわけです。
前者は、過去にとらわれて、今(現在)の行動に制限がかかっているため、非常に不自由ですよね。
後者のアドラーの考え方は、重要なのは今(現在)をしっかり捉え考え、そして変える事で、過去の解釈や意味付けを変えることが出来るため、過去にとらわれることは無く、今この瞬間から自由に人生を送る事ができる、という比較的前向きな考え方になります。
次に大切なことは、他者と自分の課題をしっかり分け、他者の課題に介入するべきではないという考え方です。
例えば、他者の課題に介入すること……、、他者の為に何かをしてあげるというのは、いっけん他者を助けてあげてるように見えるけど、心理的には他者を助けた自分を認められたいとかの、承認欲求を満たしたいための行為だったりするわけです。これは自己満足的なものなので、そういうのはよくないよ、という感じですかね。
もっと言うと、他者を助けてあげたのに評価されなくて「なんなんだよ!」とかって愚痴ってる人がよくいますが、助けてあげること自体は自分の課題ですが、評価をするのは他者の課題なので、評価を求めてしまう事は他者の課題に介入してることになります。なので、ここを分離させないから面倒な事になってトラブルんですよっ、ということですね。
まぁこういうのって、他者に認められたい承認欲求から来るものなので、承認欲求は無くさないといけませんね、ということですが、もっと適当に雰囲気で言うと、他者に期待しない、そして、他者の期待にこたえない、という感じですね。他者と自分の課題を分離できない人は、他者の目を気にして生きているということなので、それだととても不自由な生き方になりますよ、というお話です。
承認欲求というのは、前述の通り他者から認められたい欲求なので、繰り返しになりますが、承認欲求が強ければ強いほど他者の目に縛られて行動しているためとても不自由な生き方になっているということが言えます。
それに対しアドラーは、他者から自分に向けられることで満足する承認欲求ではなく、全体の一部として自分から他者に貢献することで自分が価値があると認識するようにしていかないといけないと言っています。これなら自発的に行うため、自由に生きて行く事ができるという考え方です。
他者の目を気にするということは、言い換えれば『嫌われる事が怖い』ということになります。承認欲求が消えると、他者の課題に介入することは無くなり、したがって不自由な生き方をしなくて済みます。つまり、自由な生き方をする為に『嫌われる勇気を持ちなさい』ということですね。そして、嫌われる勇気を持てた人というのは、人から好かれるんですよね。
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