Gryder Office Media
2018-05-19
この記事は2018-05-19に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
グーグルアナリティクスのようなHPのアクセス解析ツールは、皆様使っていますでしょうか?
この記事では、初心者向けにHPのアクセス解析についてありがちな誤解をいくつか書いていこうと思います。その前に、そもそもアクセス解析って何のために必要なのかと言うと、やはり『HPの状況(有効活用できているか、目標達成できているか、など)を知りたい』ということかと思います。
ということは、
とりあえずアナリティクスは、HPを育てて目標を達成するために、PDCAをまわしていくのに非常に役立つツールなので、有効活用したいです。
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ページビュー(PV)とは、閲覧されたページの数です。(例えば、1人の人が5ページ見てくれたらPVは5となります。)
この数を増やす事と、コンバージョン数(お申し込みや資料請求、お問い合わせの数など)は、実は比例しません。「いやいや、HPに滞在している時間が長い方が信用を得やすいので、コンバージョンに繋がるよ」ということを言う人がいますが、これはある意味正しいですが、それをPV数で計るのは大きな間違いです。例えば、ページを細かく分割してしまえばPVを増やすことは簡単にできますが、この場合、PVは分割した数だけ増えることになりますが、情報量は一緒です。つまり、PV数は何倍にも増やせるけど、コンバージョンが増えることには繋がらないわけです。
そのHPがどんなHPなのかにもよりますが、アフィリエイトサイトのように広告が主体になってるようなHPを除き、一般的なHPでは、ページビュー(PV)を必要以上に追いかけたりする必要はありません。この数字にだまされないようにしましょう。
ユーザー数とは、簡単に言うとHPに来た人の数です。(例えば、1人の人が朝と夜に2回HPに来て、ページを2ページずつ見たら、PVは4になりますが、ユーザー数は1です。)
HPに来る人を増やしたいというのは誰もが思うことですが、ユーザー数を増やす事と、コンバージョン数は、比例しません。例えば、新宿のお店のHPなのに北海道からのアクセスが1,000倍に増えても、売上につながりませんし、ラーメン屋なのにステーキ好きな人のアクセスが増えても、あまり意味がありません。
これもHPの種類にもよるのですが、ほとんどのHPの場合、重要なのは”数”ではなく”質”です。闇雲に数を増やす事ではなく、コンバージョンに結びつくような質の高いアクセスを狙って増やすことを考えましょう。
直帰率とは、HPに来た最初のその1ページしか見ないで離脱した人のパーセンテージです。(例えば、トップページにランディングしたけど、他のページに遷移せずにブラウザを閉じた場合などは、直帰となります。)
この数字は、どんなHPなのかにもよりますが、一般的な小規模サイトなどだと、50%くらいが目安と言われています。しかし、ECサイトなどでしたらもっと直帰率は低く30〜40%くらいですし、ブログやLPなどだと70〜90%なんてこともあります。リスティング広告等を出している場合、ユーザーの質が落ちるので直帰率は上がる傾向になります。ブログなど目的のページにいきなりランディングする構造の場合も直帰率は上がります。
このように直帰率はケースによってかなり数値が前後します。なのでこの数字をざっくり見てしまうのは微妙で、どのページが直帰率が高いか、とか、どの経路のユーザーの直帰率が高いか、などをしっかり分析して考える必要があります。
離脱とは、HPから離脱した場合に計測される数字ですが、例えば、TOPページ>ページA>ページBというように見て行って離脱した場合、ページBが離脱ページとなります。1ページしか見ない場合は『直帰』、直帰の場合も複数ページを見た場合もサイトから離れれば『離脱』、ということになります。
アクセスのページとか、料金のページとかだと、そのページの離脱率は高いです。基本的に離脱というものは、目的を達成した時に起きますので、「場所を知りたい」とか、「金額を知りたい」とか、かなり具体的な目的が連想されるようなページの離脱率は高くなる傾向にあります。
これも直帰率と同じで、どのページの離脱が多くて、その理由は何なのかをしっかり検証する必要があります。
※ちなみに、比較的導線がうまく設計されているけど、お問い合わせフォームの離脱率が高い場合は、お問い合わせフォームの最適化をすぐしてください。せっかくお問い合わせしようと思ってくれた人が、面倒になって落ちてしまってる可能性があります。これは直接コンバージョンに関わってきますので、すぐ検証したいところです。ちょっと見直すだけでいきなりコンバージョン数が増えるかもしれません。
【関連記事】[HP制作]お問い合わせを増やす!まずは抑えたい5つの項目!(メールフォーム最適化)
ユーザーは、基本的にコンバージョンまで何度かHPに訪れると思います。なので、見るべき数字はコンバージョンした時の訪問経路だけでは不十分です。
例えば、コンバージョンしたAさんは、初回は検索サイトから、2回目に来た時も検索サイトから、3回目に来てコンバージョンした時は有料広告から、というような場合もあると思います。この場合、有料広告でフィニッシュしてるので広告の評価のみになりがちですが、初回は検索サイトからなので、SEOもちゃんと効いているというように評価を考えないとなりません。
このように、コンバージョンの経路を測定することで見解がだいぶ変わります。ここを考えないと、何が重要なのかがわからなくなってしまいますので、注意が必要です。
以上、差し当たり5つ程、ミスりそうな所を書いてみました。
しかし、グーグルアナリティクスはとても高性能ですぐれたツールなのですが、それ故に難しくてとっつきにくいと良く聞きます。そんな時は、全部を使いこなそうとはせずに、まずはHPの目的を考えましょう。その目的を達成するために必要な、把握したい数字は何かを考え、知りたい所だけを見れるようにすれば、とっかかりは充分かと思います。
にしても、グーグルアナリティクスはすごいツールです。
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