Gryder Office Media
2018-05-07
この記事は2018-05-07に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
プロは道具にこだわると良く聞きます。
一流は道具にこだわり、超一流はこだわらないとも言いますね。長嶋茂雄ならバットは特注のなんとかのバットとかではなく、サランラップの芯でもホームランを打ったかもしれません。
さて、スポーツの世界とちょっと違うかもしれませんが、私達デザイナーも道具をいっぱい使います。中でもPCは重要なツールであるのは間違いありません。
「PC何使ってるの?プロだからすんごいPC使ってるんでしょ?」
とか聞かれることも、たまによくあります。
では実際どうでしょうか。(※以下は、主観的な部分もかなり含まれているので、正解かどうかはわかりませんが、一人のプロの意見として、また、当社で大切にしていることでもあるので、読んでいただけたら幸いです。)
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グラフィックデザインの場合は、macでもwindowsでもどっちでも良いですが、版下データを作ったりデータのやり取りをしたりすることを考えると、業界がみんなmac使いなのでmacの方が便利だと思います。スペック的にはiMacのミドルモデルくらい以上のスペックはほしいですね。へぼPCだと作業してて重くなるので。そして版下がPCの画面になるわけなので、ブラウザの色を調整したりとか、そういうことも出来る限りやりたい所です。
しかし、webデザインの場合はちょっとわけが違います。
私の場合は、デザイン部分の作業はmacでもwindowsでも、手書きでも、なんでも良いと思ってるので使い慣れてるPCを使えば良いと思うのですが、コーディングをしたり、色を調整したり、確認作業などをする時は、必ずwindowsで行っています。CMSを使ってたとしても、手打ちでコーディングをしていても、ドリームウィーバーとかで作っていても、フィニッシュの作業はwindowsが無いとできないと思っています。あと、iPhoneも必要ですね。
これにはとても重要な理由があります。
グラフィックの場合はPCでデータを作っても、例えば印刷された紙が完成品だったりするのですが、HPの場合は完成品はみんなのPCやスマホなどでそれぞれ見るわけです。つまり、HPのできばえや見え方は、みんなが持っているPCやスマホに依存してしまうということなのです。したがって、いわゆるプロが使うようなある意味”特殊な環境のPC”を持っている一般ユーザーはほとんどいないので、その特殊な環境で動作の確認や色の確認をしても、一般ユーザーのPC環境では狙い通りに見えない可能性があるわけです。
なので、必ず一般的なPCで、シェアの多いOSで、確認をしたいと思います。(もちろんエミュレーターも使ったりもしますが、代表的なのは一つ実機がほしいですね。)
このようなことは、物作りをするクリエイターにおいてすごく重要なことだと思っています。
例えばミュージシャンも最後の音のチェックは、超高価なヘッドホンではなく、iPhone付属の白いイヤホンを使ってたりします。それは、iPhoneのイヤホンで聞く人が世の中に多いからです。その多い環境でちゃんと聞こえないと、多くの人がちゃんと聞こえないということになってしまうからです。
このように、ユーザーの環境をしっかり考え考慮できないといけませんね、というお話でした。
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