Gryder Office Media
2019-04-23
この記事は2019-04-23に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
2000年代のある時期からよく見かけるようになった、あの縦に長いページについてです。webマーケティングを行う際に非常に武器になるものなのですが、運用のミスや、そもそもの企画自体に誤解や勘違いをよく見るので、それについて書きます。
2019年の元号が令和に変わろうとしている今、各企業のweb担当者であれば、もう理解していない人はいないだろうと願いたい内容でもあります。
『縦に長いページがコンバージョンしやすいらしい』『金額もそんなにかからない』などというような理由から安易にただ形状を真似して制作をしてしまっていませんか?残念ですがその場合十中八九そのLPの企画は失敗しますので、ご注意ください。
※LPの作り方といったクリエイティブな話ではありません。
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LP(ランディングページ)とは、ユーザーがランディングするページのことです。つまり、お客さんがあなたのHPに訪れた時、一番最初に見るページのことをランディングページと言います。決して縦に長いページというような形状的なことを言っているわけではありません。
例を出すと、階層がたくさんあるような一般的なHPであれば、おそらくTOPページにランディングするお客さん(検索エンジンなどから流入してTOPページを最初に見るお客さん)が多いでしょうから、その場合はTOPページがランディングページということになります。
あの縦に長いページのことを、俗にLP(ランディングページ)と言うわけですから、『お客さんが初めて見るページ』という位置付け、想定のもと、作られているページということになるわけです。だからくどくどととても丁寧にたくさん説明をしないとならないのです。意外と、この『お客さんが初めて見るページなんだ』という位置付けが吹っ飛んでいる人が多いです。
※ちなみにどうしてあの縦に長い形状になるのかは他にもマーケティング的にたくさんの理由があるのですが、ここでは省きます。
唐突ですが、初めての人に見せているのに、そのLP内で完結して、コンバージョン率が高いって、不思議に思いませんか?
これは、「LPの形状がTVショッピングの要領でダイレクトレスポンスマーケティングみたいになってるから反応しやすいから」と思うかもしれませんが、それは1番の理由ではありませんね。結論から言うと、アクセスするユーザーをコントロールしているからというのが一番の理由です。
例えば、内装リフォームのLPを作って、コンバージョンは資料請求だとします。コンバージョン率をあげるには、家をリフォームすることが決まっていて業者を探している人を、そのLPへ誘導してくれば良いわけですね。
なので、そもそも興味があって今すぐ必要な人(顕在ニーズ)を集めてきていて、なおかつ、TVショッピングの要領でダイレクトレスポンスマーケティングみたいな作りになっているから、コンバージョン率が高い、という結果を手に入れられるわけです。
LPへ誘導する仕組みまで企画で考えていますか?ただ作っただけではアクセスはほぼゼロです。
HPへのアクセス経路というのは限りがありますが、そのほとんどは検索エンジンからでしょう。検索エンジンから、ターゲットユーザーのアクセスを増やすのにはSEOという方法がありますが、1ページしか無いLPではおそらくSEOが効きません。SEO対策で上位表示させるのは不可能ですし、そもそも検索エンジンに登録してもらえるかも微妙です。
ということは、自然流入の期待がほとんど無いので、LPへ誘導する仕組みをしっかり考えないと、ただ制作しただけではLPへのアクセスはほぼゼロだと思ってください。
結局、LPはリスティング広告と相性がすごく良いです。リスティング広告なら、ニーズが顕在化している人を集めやすいですし、すぐ広告の出稿ができますのでSEOのように時間がかかりません。
こちらが期待している結果、つまりコンバージョンというゴールを求めている人のみ、リスティング広告でコントロールして集めてきますので、非常に効率が良くなります。
逆に言うと、階層の多い一般的なHPにリスティング広告から誘導する場合、そのHPの作りや内容によっては効果が出ないかもしれませんね。
また、SNSで誘導してくるという手もあります。
このように誘導する仕組みまでしっかり考えないと、せっかく作ったLPが無駄になりますので、ご注意ください。
まとめみたいになりますが…
・何をコンバージョンとするか考えて決めます。LPをつくる目的でもありますね。ただ、コンバージョンが分散してはダメですし、ケースバイケースですが基本的にはシンプルに1つに絞るのが好ましいです。
↓
・どんな人がアクセスしてくれたらコンバージョンしてくれるのか考えます。
↓
・そのようなアクセスを集めてこれるように、リスティング広告などからの誘導の仕組みを企画します。
というように、まぁ大雑把ではありますが、例えば、このように流れを確認しながら企画を進めていくと良いかなと思います。
LP(ランディングページ)は、ターゲットや何をしたいかによって、一般的なHPとの棲み分けを考え、ストーリーを考えて制作をすると、効果をかなり発揮してくれる武器になります。基本的にはニーズが顕在化しているお客さんへ見せるものになりますね。
決して、一般的なHPの廉価版というわけではありませんし、潜在的なニーズに対しては効果はあまり発揮できません。
不動産屋さんへ更新に行ってきます。
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