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2018-05-01
この記事は2018-05-01に書いた記事です。
情報が古くなっている可能性があるのでご注意ください。
最初に『知』の構造が2種類あるというお話から入ります。
これを意識できるとマーケティングが捗るのですが…、、というか、これからの時代必ず必要になってくる”理解”かと思いますので、少し書いていきます。
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例えば、コップに入った水は傾けるとこぼれるという事を私達は知っていますが、これは、何千回、何万回と、無限にやっても中の水がこぼれるという結果が変わることはまずありえません。これは何度やっても同じ結果をもたらす知識です。
それに対し、例えば、「A社で上手くいったプロモーションの方法」を知っていたとしても、それはB社では上手くいかないかもしれません。これは毎回同じ結果になるとは限らない知識です。
このように、同じ『知』でも、構造の違う2つのものがあるという理解がまずは必要になります。
そしてこれは、大きなくくりで言えば、『理系』と『文系』ということになります。
さて本題ですが、マーケティングがこれだけ進化してきた現代では、マーケティングをロジカルに考えることが多くなりました。『なんとかの法則』とか『なんとかの公式』など、『何度やっても同じ結果になる』という形を作ったもの、あるいはそのように見せているもの、がもてはやされています。
ところが、そのような法則はうまくいく部分もあれば、いくら試してもうまくいかない部分もあります。
法則なのにどうして安定的な絶対法則みたいにならないのかと言うと、マーケティングはそもそも根底に”人”が絡むからなのです。人と人との繋がり、対話、コミュニケーション、などの部分は無視できないことなので、人の感情や感性を相手にしなければなりません。
相手が機械なら、Aという指令を出せば必ずBという結果が返ってくるという”100%の法則”を導き出せるのですが、人間の感情や感性というのは非常に複雑なので、“100%の法則”を導き出すことはほぼ不可能です。不可能なのに、法則や公式的なものを作ったり頼ったりして全てを当てはめようとするからうまくいかないのです。
この2つがあるということをしっかり理解し、両方をコントロールする必要があるということです。
どちらが優れているとかを比べる必要はありません。なんせ構造の違うものなのですから、そこに優劣は無く、両方必要なものです。
この、対局にあるように見える構造の違う2つのものが両立する時、マーケティングが機能しはじめるのです。
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